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こだわり

お茶は製茶工場や摘採した葉場所、製造日、年によって、様々な風味が生まれます。

渋みの強いもの、コクのあるもの、新鮮な香りのするもの、心地よい甘さの残るものなど。

同じ味わいには、一度しか出会えないと思えるぐらい多彩です。

その様な様々な特徴を持った茶葉を、粒の大きさなどにより、さらに何種類かに分別します。

味の異なるお茶ごとに分類をするので、全部で十数種類になることもあります。

そして、それぞれ味を吟味して火入れを行います。

火入れは、雑味を香ばしい火香に変えることができる代わりに、自然にしか作り出せない、繊細で深い風味を消してしまいます。

そのため、その風味を残すためには、分類した茶葉一つ一つに応じた火入れを行う必要があります。

手間を惜しまず仕上げをすることでしか、日々飲むたびに様々な風味に出会えるような、味わい深いお茶は生まれません。

これほど深い風味を楽しめる食品が他にあるでしょうか。 お茶で和む一時を、お楽しみいただけたらと思います。